もしドリ 7話 1分間エンパワーメント。皆んなで考え、決めたコンセプト

見落としたモノはないか

黄田川不動産のWeb担当の緑川葉子はまだ他に見落としたモノはないか、みんなに意見を求めた。

黄田川不動産のホームページは「賃貸事業用物件」を掲載することで決まったかに思われたその時、賃貸営業部の青山航平が大きな声で手を挙げた。

「僕は近隣同業者が扱わない賃貸居住用がイイと思います」

「みんなが扱わない賃貸居住用って?」と葉子は尋ねた。


他にも決まりそうなモノはある

「ウチに来店するお客さんは近所の不動産会社に行ったあと他に物件はないかと来店します。
お客さんの中には遠くても古くてもイイというお客さんもいるんです。

近隣同業者は恐らく取り扱わないから紹介できないかも知れません。

そんな物件があれば決まるような気がするんですけどと青山が言った。


遠い物件、古い物件専門店

具体的にどんな物件かと葉子が聞くと
「駅から遠い物件、築年数の古い物件です」と応えた。

ホワイトボードに
・遠い物件
・古い物件
を書き加えた。

そして昨年入社した賃貸営業部の白井沙耶華が手を挙げた。

「私の友達が引越しするのでポータルサイトで探したときポータルサイトは20分以内で築30年以内を優先するって言っていました。

他社が扱っていないのはそんな理由があるかも」。


青山がニッコリしていた。


よほど嬉しかったに違いない。




小さな不動産屋さん応援隊 隊長の中野参上

黄田川不動産のみなさん、素晴らしいですね。

1)駅から20分以上の遠い物件。
2)築30年以上の古い物件。

つまりポータルサイトでその他でまとめられた物件ですね。

このポータルサイトで半ば見捨てられた?と思われている物件は不動産会社もお客様はいない。

いや少ないと思っています。

そんな理由だけで長期間空室になっている可能性が大きいのです。

ここに目をつけた黄田川不動産のみなさん、ス・テ・キ です。


さらに付け加えると



レインズの図面無し物件

4)レインズでダウンロード図面がないから見向きされない物件。

これは狙い目ですぞ。


図面がないから電話を掛けて元付からFAXでもらうアノ物件です。

つまり、レインズの図面有り物件は誰でもダウンロードできるるけど図面がない物件は元付けに連絡してFAXでもらうのが面倒というだけでどこの仲介業者も扱いたがらないのです。

でも実際に電話をかけて図面をもらって見てください。


意外にその物件がイイ物件だったりします。


間取図や募集図面が美しくないという理由でレインズに載せていないとか単にレインズに図面の載せ方が分からないからと言う理由だったりします。

間取図は黄田川不動産で作り直す必要があるかも知れませんが、
それ位やりましょう。

元付さんにキレイに作った図面を差し上げたら喜ばれて、以後いい関係ができるかも知れません。

そのくらいの度量でいきましょう。

そして写真を撮るから鍵を預かりたいと言ってみてください。

人気物件は写真撮影をさせてくれなかった管理会社が多いと言われますが。

決まりが悪い物件だから写真撮影も簡単にOKだったりするかも知れませんよ。


黄田川不動産の皆んなの目の前がパッと明るくなったような気がした。

葉子はホワイトボードに

・レインズの図面無し物件
を書き加え、

最上部に「遠い物件、古い物件、レインズの図面無し物件」と書いた。

「まずはこれでいきましょう。

名称は後で皆んなで決めましょう。

先ずは社長に報告します」と葉子は唇を噛み締めた。


とにかくまかせてやさしく見守る。

人を育てながら力を引き出し前進する。

Kブランチャード「1分間エンパワーメント」の実践の第1歩だった。

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