もしドリ 19話 半径300m商圏で3年後に地域オンリーワンを目指す


半径300m商圏で3年後に地域オンリーワンを目指す

会社を中心に
・半径300m以内の
・同業他社がほとんど取り扱わない古い
・賃貸ファミリー物件専門店
としてスタートすることになった黄田川不動産。
自社を中心に300m以内で3年後に地域1番店を目指す第1歩を踏み出した。

そのために量販店でデジカメのパンフレットを集めた黄田川不動産。
一眼レフデジカメはレンズが交換できるが驚いたのは広角レンズなどの交換レンズがカメラより高いことである。

高額商品の不動産物件の撮影は一眼レフで

『高額商品の不動産物件にはある程度良いカメラが必要です。ホームページの初期費用が無料だからその分良いカメラを』とドリームワンの中野が言っていたことを思い出した。

広角レンズに交換できる一眼レフデジカメを思い切って購入した。
早速、購入したデジカメを見て白井沙耶華はなぜか舞い上がっていた。

沙耶華は高校時代、写真部に所属していた。そのせいでカメラの扱いは相当詳しいようだ。定休日は愛機のデジカメを何台も持って撮影することが趣味らしい。沙耶華がいることで心強くなり安心した緑川葉子と青山航平は写真撮影は沙耶華と交代で同行することになった。

翌日、ホームページ掲載の許可をもらった1つの物件の鍵を管理会社から預かって航平と一緒に物件撮影に出かけた。

「モードを絞り優先にしてチョッと暗いから露出補正を一つ上げて・・」と沙耶華がブツブツと。

「何やっているの」と航平が聞いた。

「カメラまかせの撮影でもイイけどせっかく一眼レフだからいろんな設定ができるんです。絞り優先モードというのはシャッタースピードはカメラにまかせて絞り値や露出補正を自分で調整するんです。こうするとでキレイで印象的な写真が撮れるんです」とカメラ部にいた沙耶華は誇らしげに言う。

「よく分からないけど白井さんがいるから安心だね。少しずつ教えてね」と引き気味の航平だった。

とにかく楽しそうに次々とシャッターを押し続ける沙耶華に驚く航平だった。

結局、沙耶華はこの1物件だけで200枚以上撮った。

「青山さんさんも撮りますか?」と聞いてきたが本心は自分一人で撮りたいという雰囲気が伝わってきたので航平は今日はいいよと顔を横に振った。

沙耶華はデジカメだからバシバシ撮って失敗したモノは捨てればイイと言う。
そんなものかと航平は思った。

物件写真の効率化は撮影の順番が重要

「青山さん。心配なことがあるの。写真を撮影する順番が撮影する人それぞれでバラバラなら良くないと思うの。これから会社へ帰って編集するけど撮影の順番も考えていただけませんか?」。

沙耶華の心配事の意味が分からないまま航平と沙耶華は物件の戸締りとブレーカーを落とし鍵を掛けて車に乗り込んだ。

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