他社と同じことをやっていて大丈夫?
物件確認で分かった今人気がある2LDKと3LDKの物件をレインズやアットホームなどで集めた黄田川不動産。
緑川葉子はその物件をひとつ一つ電話で管理会社へ物件確認した。
半数以上は成約済みだった。
残りの7物件をGoogleで検索し始めた。
「ウーン、これもダメだわ」。
黄田川不動産のWeb担当の緑川葉子は検索するたびにため息を吐いた。
「何を悩んでいるんですか?」。
賃貸営業部の青山航平は葉子に声をかけた。
「集めた物件をGoogleで物件名検索したらポータルサイトや近所の業者さんがとっくにホームページに掲載しているのよ。これじゃ反響は取れないわ」。
どうしてと青山は聞くと。
「これらの物件は管理会社に鍵を借りないと写真撮影はできないのよ。
写真撮影って言うとダメって言われるのよ」。
写真撮影って言うとダメって言われるのよ」。
売買で似たような経験がある青山も腕を組んだ。
「これじゃ空室が増える訳ですね。
そんな管理会社と知らずに依頼している大家さんは気の毒ですね」。
そんな管理会社と知らずに依頼している大家さんは気の毒ですね」。
全くその通りと思いながら「もう一度リセットね」と葉子はあっさり言った。
簡単に諦めたが葉子は今度こそどんなことでもホームページで成果を上げたいと願っていた。
駅前の大手不動産や
老舗管理会社、
有名FC店と
競わず比べず戦わない自社サイトのやり方で成果を上げようとしていた。
理由は
お客様の案内と偽ってカギを預かって写真を撮ってもその先にはネット上で同業者とさらなるし烈な競争が待っているからだ。
今回はその消耗戦のような闘いはしたくなかったのだ。
先週は役割分担を決めた。
しかしエリアとコンセプトは次回の会議で決めることになっていた。
社長の黄田川から与えられたテーマは「絞りと集中」だった。
葉子はある決断をした。
小さな不動産屋さん応援隊 隊長の中野参上
地域によるかも知れませんが。
・仲介業者は管理会社の承諾を得る。
・写真撮影を依頼する。
承諾を得ても室内の写真撮影はOKしない管理会社が多い。
内見のフリをして鍵を預かると言う手もあります。
しかし、ここは思い切って「写真撮影させて下さい」と正面から頼むのがイイでしょう。
近年は空室が増えて管理会社も高みの見物は出来ないのが現状です。
さて、不戦勝経営を目指す黄田川不動産の緑川葉子。
先ずは自社サイトで1人なら月3件、2人で5件、3人で10件を目指そう。無理は禁物
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